埼玉医科大学総合医療センター 産婦人科・総合周産期母子医療センター母体胎児部門

Saitama Medical Center
Center for Maternal-Fetal and Neonatal Medicine

Gynecology division婦人科部門

婦人科部門

腫瘍部門

子宮頸がん(子宮頸部上皮内癌を含む)、子宮体がん、卵巣がんなどの婦人科悪性腫瘍の診断・治療を行っています。
化学放射線療法や、早期子宮体がんに対する腹腔鏡下手術などの専門的・先進的治療が可能です。
国内の臨床試験にも積極的に参加し、婦人科悪性腫瘍に対する最適な治療方法の確立や普及を目指しています。

 

一般婦人科部門

子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣のう腫、骨盤臓器脱などの婦人科良性腫瘍の診断・治療を行っています。
患者さんの負担を少しでも減らすべく、低侵襲手術に努め、腹腔鏡手術(異所性妊娠、卵巣のう腫手術、子宮筋腫核出術、子宮全摘術、骨盤臓器脱)や子宮鏡手術に積極的に取り組んでいます。県内で最大規模の手術数を誇り、近年では手術適応の拡大を行い難症例にも対応しています。
2020年12月より良性子宮疾患(主に子宮筋腫)に対して、また2021年4月より子宮体癌に対して、2021年12月より骨盤臓器脱に対して当科でも手術支援ロボット「da Vinci -ダヴィンチ-」によるロボット支援手術を開始しました。
開始2年間で合計130症例を経験し、これまで開腹移行症例や、術中の大きな合併症はありません。ロボット支援手術のメリットは、身体的負担の少ない腹腔鏡下手術の特長を生かしながら、人間の手よりも繊細かつ複雑な動きの可能なロボットアームを用いて、3Dカメラで拡大視野下に手術を行えることです。そのため安全に、開腹手術よりも出血量も少なく高難度の手術を行うことが可能です。
創部も8mmととても小さく痛みも少ないため、7日間程度の入院で、回復も早いことが最大のメリットです。

 

リプロダクション部門

大学病院としては国内最大規模の配偶者間人工授精(AIH)や、採卵による体外受精胚移植(IVF)や顕微授精(ICSI)を行っています。AI(人工知能)による受精卵診断、着床前遺伝学的検査にも取り組んでいます。
このほか、子宮筋腫などの婦人科疾患をする高齢不妊患者に対する卵子老化対策の一環として、当科の腹腔鏡下手術とも連携したIVFやICSI、いわゆる「ハイブリッド治療」も行っています。これは、まず採卵を行って胚凍結を行い、その後に手術を施行するものです。
また、がん患者に対するがん・生殖医療として、精子凍結を積極的に行ってきており、2015年からは卵子・卵巣凍結も開始し、埼玉県におけるがん・生殖医療ネットワークの中心的組織としての活動を開始しています。

 

妊孕性温存外来

当科では、院内倫理委員会・日本産科婦人科学会の承認を得てがん患者さん・免疫疾患患者さんなどに対する妊孕性温存外来を開設しております。

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妊孕性温存外来