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妊孕性温存療法

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当院の説明書・同意書

妊孕性温存療法

主な妊孕性温存療法

私たちが参加した、厚生労働科学研究 がん対策推進総合研究事業:「若年乳がん患者のサバイバーシップ向上を志向した妊孕性温存に関する心理支援体制の構築」では、強いショックを受けているために落ち着いて客観的に考えることが難しくなっている患者さんやその家族に対する心理支援のあり方を研究し、専門知識を持った臨床心理士の養成を行ってきました。詳しくはこちらをご覧下さい。もちろん、男性がん患者さんに対する心理支援も積極的に行っておりますので、ご相談下さい。
こうした心理支援と合わせて、下記の様な妊孕性温存療法に関して、説明しております。

男性の場合の妊孕性温存療法

男性の場合は精液の凍結保存が確立しています。(7万円)
疾患の状態によっては精子が採取できない場合があります。(検査料4,000円)

女性の場合の妊孕性温存療法

受精卵凍結 卵子凍結 卵巣凍結
対象となる
主な疾患
(※1)
白血病、乳がん、リンパ腫、消化器がん、婦人科がん、悪性黒色腫、胚細胞腫瘍、脳腫瘍、肉腫など 白血病、乳がん、リンパ腫、消化器がん、婦人科がん、悪性黒色種、胚細胞腫瘍、脳腫瘍、肉腫など 乳がん、リンパ腫など(自己移植を考慮する場合)白血病などその他の悪性腫瘍(自己移植を考慮しない場合)
対象年齢
(※2)
18~45歳 13(初潮あり)~42歳 0~42歳
婚姻 既婚 未婚、既婚 未婚、既婚
治療期間 2~8週間 2~8週間 1~2週間
入院期間 日帰り 日帰り 4日間(腹腔鏡下手術)
出産例 日本で年間4万例以上 世界でこれまで6000例以上 世界でこれまで100例以上
妊娠率 受精卵あたり妊娠率30~40% 卵子あたり妊娠率4.5~12% 自己移植あたり妊娠率20~30%
問題点 パートナーが必要 受精卵より不確実 いまだ研究段階 自己移植した卵巣から、がん再発の可能性
費用
(※3)
約30~50万円 約25~45万円 約60~70万円

※1 対象となる疾患は、医療機関によって若干異なります。当院はなるべく多くの疾患に対応することを目指しています。

※2 一般的に43歳以上の女性では卵子の質が不良のため、凍結した受精卵・卵子・卵巣の全てを融かして使用しても、残念ながら妊娠率は10~15%以下と考えられているため、当院ではお勧めしておりません。卵子凍結では初潮のあった13歳以上を対象としていますが、需要が多ければ対象年齢を拡大することを検討しますので、ご相談下さい。

※3 全て私費診療で、費用は概算です。35万円(受精卵)、20万円(卵子)、40万円(卵巣)、2.5万円(精子)の助成を受けられる可能性があります。
詳しくはこちらをご覧下さい。

厚生労働科学研究 がん対策推進総合研究事業:「若年乳がん患者のサバイバーシップ向上を志向した妊孕性温存に関する心理支援体制の構築」

厚生労働科学研究 がん対策推進総合研究事業:「小児・AYA世代がん患者のサバイバーシップ向上を志向した妊孕性温存に関する心理支援体制の均てん化に向けた臨床研究」